七夕。

願い事はいつも一緒。
2020/7/7
七夕の思い出話。
きーちゃんと初めて過ごす七夕。

初めて一緒に過ごす七夕。
朝から私の願いが届いたのか、きーちゃんも真ちゃんも体調が良さそうだった。
笹にお願いごとを書いて飾るのは幼稚園の頃にしただけで長いことやっていないと、きーちゃんが言っていたので夜はみんなで七夕のお祝いをすることにした。

それを決めてから、旦那はシフトを遅番から早番に変えてもらっていたから笑える。
遅番でも充分七夕をお祝い出来るというのに、何故わざわざ早番に変えて貰ったのかと出勤の時に聞いたら、帰りに店の常連さんのお宅に寄って笹を貰う約束をしているらしい。
確かに七夕計画後、その常連さんと何か話をしていたけど、この約束だったのか。


「立派だけど、これ車に載る?」
仕事帰り旦那と2人で常連さんのお宅に行って驚いた。
せいぜい50cmくらいの笹だと思っていたら、きーちゃんの背丈以上はあるんじゃないかと言うくらい大きな笹が用意されていた。
「妹も喜びます」なんて旦那は常連さんに言っているけど、私の頭の中はどうやって持って帰るのかということだけが占めていた。

常連さんとのやり取りに聞き耳を立ててみると、旦那は常連さんに最近引き取った私の妹が七夕飾りをしたことがないからここは良いところを見せて仲良くなりたいと言ったようだ。
旦那のことを氣に入っている常連さんは、普段世話になってる旦那のためだ!と朝から持ち山に入り取って来てくれたと言う。
ありがたいけども。
どうやって持って帰るの…。

「うわー!すごい!!」
私たちが帰宅すると必ず玄関の外まで出迎えてくれるきーちゃんは、軽トラに載った大きな笹を見ると目をキラキラさせていた。

結局我が家の車に載せるには笹は大き過ぎて、結果、常連さんの息子さんが軽トラで持って来てくれた。
それを聞いたきーちゃんは「ちょっと待ってて下さい!」と言うと急いで家に入っていく。

旦那と息子さんが一緒にウッドデッキに笹を立ててくれている間、窓から覗いてみるとダイニングテーブルで何かをしているきーちゃんが見えた。
「お待たせしました!ありがとうございました!」
リビングの窓から出てきたきーちゃんの手には紙袋。
その紙袋を息子さんに手渡し、息子さんをお見送り。

「何渡したの?」
「ねーさんが帰る前にね、真ちゃんと七夕のお菓子作ったからそのお菓子とね、ありがとうのお手紙!」
真ちゃん、お菓子作れるの?
家事はパーフェクトなのは知ってたけどお菓子作れるとは知らなかった。
家に入って作ったお菓子を見せてもらった。
かわいい色とりどりの星が散らばった二層のゼリー。
「ちゃんと保冷剤いれたよ♪」とニコニコして教えてくれるきーちゃん。
リビングテーブルの上には折り紙で作った短冊や七夕飾りが置いてある。
「美樹ちゃんが朝、時間あったら用意しときやーって」とやっぱりニコニコしてかわいい。
「これとかね、真ちゃんが作り方教えてくれたよ」と言うけど…
「その真ちゃんは?」
「ビール買ってくるって♪」
よくお分かりで。

夕食の後、七夕の歌を歌いながらみんなで笹に飾り付け。
改めてこうやって七夕飾りをすることは10何年ぶりだろう。
曇っていて天の川は見えないけど、きーちゃんの目はキラキラしていた。

『みんなとずっと居られますように』
『大好き』
きーちゃんの願い事を書いた短冊を見て嬉しくなった。