Story 21.抱えているもの。

きーちゃんが病院へいかなくなって随分過ぎた。その間、きーちゃんは変わらずに学校へ行ってそして1人で帰ってくる。そして、家のことを全部やってくれている。家事を任せられるようになったと喜ぶべきなんだろうけど。やっぱり、不安定なんだろうな。夜、一緒に寝たいとは言わないけど、遅くまで起きてるし泣いてる時もある。
真ちゃんはだいぶ回復してきてるけどきーちゃんが来ないことを氣にしてる。きーちゃんに真ちゃんも会いたがってると言うけれど、自分が行ってこれ以上いらないことをしたくないと頑なに行こうとしない。

「きーちゃん、真弥がさ飯食わんのよー。口の中ザクザクで食いたくないってさ。どうしたら食うやろか」夕食中、旦那が急に言い出す。あれ?普通にご飯食べ始めなかったっけ。と旦那を見ると、話を合わせろと言っている。よくわからないから黙っていることにする。
「ご飯、食べないとどうなるの?」「治らんわなぁ。寝たきりになるかもな。もうだいぶ食えてないし。誰が言ってもあかんねんわ。あとはきーちゃんだけやねんけどさ。食わんから回復遅れてるし」たしかに、食事はあまりとれてないとは聞いてるけど。話盛り過ぎ。もうリハビリ始めてませんでした?嘘だってバレたらきーちゃん拗ねるよ。

「明日休みやからさ、一緒に行ってくれん?嫌やったら明日だけでええし、飯食えってだけ言って帰っていいからさ」しばらく考えるきーちゃん。「行ってもいいかな。私が行ったら迷惑にならへん?」「むしろ喜んでリハビリもやると思うけどな。会いたがってるで」「もし、私があかんことしそうになったら教えてくれる?」「きーちゃんがいつあかんことしたんさ。やってるなら会いに行かんくらいちゃう?笑」旦那、やるな。

翌日、病院に向かう途中きーちゃんがスーパーに寄ってほしいという。買い物をして戻ってくるきーちゃん。「何買ったの?」「牛乳プリン。牛乳は骨を強くするから治るかなって。プリンやったら口の中痛くても食べられそうだし」いやーん、かわいい。その発想がかわいい。

病室へ行くと、ベッドが空っぽ。「今、リハビリ行かれてますよ。もう戻ると思いますよ」看護師さんが教えてくれる。「あら、久しぶりやね。なかなか来てくれんっていつも話してはったよ」と看護師さんが言う。きーちゃんがちょっと照れてるのもかわいい。
もうすぐ戻って来るらしいからそのまま病室で待つことにした。きーちゃんはソワソワしてる。「だって久しぶりやから…」うん、それはあなたが頑なに来なかったからよ?でもイチイチかわいい。
「トイレ行ってくる!」ときーちゃんが立ち上がって部屋を出ようとした時、ちょうど真ちゃんが帰ってきた。きーちゃんも真ちゃんも固まってる。2人とも驚き過ぎでしょ。
「待望のおひーさん連れてきたで。」と旦那が笑う。「やっと会えたー」真ちゃんがきーちゃんを思いっきりハグする。
ちょっと、公衆の面前よ!てか私の目の前で何してんの。最近の若い子ってば。
「ごめんなさいーー会いたかったよーー」きーちゃんは半分泣きそうになってる。世話のやける妹だ。
「 ホンマに歩けるの?歩いてええの?まだ痛い?包帯少なくなったね、治った?」今歩いてたでしょ。治ったら入院してないから。
「元氣しとった?ちゃんと寝てるか?しんどない?殴られたとこ痛ないか?」入院してるあなたが聞くのどうなの?ってあれから何日経ってると思ってんの。治ってるってば。
2人とも落ち着いたら?てかいい加減離れなさい。
「とりあえず怪我人はベッド戻ったらどうですかね」と旦那。もっと言っておやり。
「ご飯どうぞ、たべられる?」運ばれてきた食事をきーちゃんが受け取って真ちゃんの前に置く。ご飯食べないからって連れてきたの忘れてた。これで普通に食べたらどうすんの、きっと怒るよ。と旦那を見るけど涼しい顔をしてる。「きーちゃん食べる?」「食べない!これは真ちゃんのご飯でしょ!食べないと治らないよ!」
「キリコの言い方そっくりwww」2人のやり取りを見て旦那は笑ってるし。「私そんな言い方してる?」「してるしてる。そっくりwww」
「こっちやったら食べれる?」冷蔵庫から牛乳プリンを出す。「きーちゃんが牛乳やったら骨強くするから治るんじゃない?って買ってきたんだから」と言うけどあんまり氣が乗らなさそう。「牛乳プリンもあかんかった?」ときーちゃんがわかりやすくガッカリするもんだから真ちゃんは焦って旦那に開けてって。「右のがまだあんまり力入らんねん。だからスプーンで食べられる方がうれしいわ」とかきーちゃんに言ってる。
「普通のご飯は無理?あーんってしたら食べられる?」左手もまだ使いにくいみたいで牛乳プリンを悪戦苦闘しながら食べる真ちゃんを見てきーちゃんが言う。「してくれる?」「いいよ」多分ね、これ他所からみたら仲睦まじい2人に見えるんだろうけど、介護に慣れてない娘と介護されるお父さんみたいで笑えてくる。
「ちょっと、ちゃんと食ってんやから笑ってやんなさんな」と言いながらも旦那も笑いをこらえてる。なんできーちゃんまで、そんなぎこちなくよそってんの。てか、きーちゃんはわざわざやりにくい左手使わなくても右手使えるでしょ。きーちゃんはスプーンじゃなくてお箸も使えるんだからお箸使えばいいのに。あかん、ホンキで笑いそう。
ちょうど完食するタイミングで、看護師さんが来る。「あら、全部食べられましたねー。妹さん毎日来てもらわないとダメかもねー」なんて笑う。「ご飯係になります!」のきーちゃんの言葉に旦那が「ご飯係ってか餌付け係やな」と言うもんで耐えきれなくなった。

「ちょっと行ってくるねー。きーちゃんよろしくね」入院用品や飲み物なんかの補充に出かけることにした。「な、行けたやろ」とドヤ顔する旦那。「でもなんできーちゃんはわざわざスプーンで食べさせようとすんのよ。しかも何故か左手www」道中思い出して笑えてくる。やりにくいのに必死になってるのがかわいいんだけどつっこみたいことだらけ。
「アレやったんわかったらしいで」と急に旦那が言う。「犯人?」
さっき、病室にいる時に旦那に電話があって席を外してた。電話はおばあちゃまからで、まだ何でっていうのはわからないそうなんだけど。おばあちゃまのおうちの弁護士さんに任せることにしたって。電話から戻ってからすぐ補充のために買い物に出ようって言ったのはきーちゃんに聞かせないためだったのね。ホントなんで襲撃されなきゃ行けなかったんだろ。

買い物をして戻ると、きーちゃんはソファーで真ちゃんに膝枕してもらって眠っていた。その寝顔はとても穏やかで安心しているようだった。やっぱりきーちゃんにとって真ちゃんは特別な存在なんだろう。そう思うと万が一のことにならなくて良かった。「しばらくちゃんと寝てなかったもんね」と言うと驚く真ちゃん。「元カノ来た時、真ちゃんが起き上がっちゃったの自分がいらないこと言って元カノ怒らせたからって。すごい自分を責めて大変だったんだから。動いたから真ちゃん治らなかったらどうしようって。真ちゃん、無茶し過ぎ。もうちょっと普通のオンナと付き合えないかしらね」とチクッと言ってやる。まあ、真ちゃんのせいでないのもわかってるんだけどね。きーちゃんがお見舞いに行かなくなって、もちろん真ちゃんは氣にしてたんだけど、学校で疲れ果ててるからって誤魔化していた。
真ちゃんはきーちゃんを見ながら「早く大人なってや」と言った。

暖かくなりだした頃、真ちゃんはようやく退院出来た。またきーちゃんは毎日お見舞いに行って、ご飯係を頑張っていた。人間、張りがあれば回復が早いもんだねー。とみんなに言われるくらい回復していった。相変わらずリハビリに通わなきゃいけないし、左足は引きずってる上に首のコルセットは外れていないけど。

真ちゃんを襲撃したのは4人で、本当は会社の別の人を狙ったらしく人違いであれだけやられたって聞いて腹わたが煮えくり返るって氣持ちを初めて経験した。人違いって何よ。ただ、真ちゃんもやんちゃしてた頃があっただけあってやられっぱなしでは無かったみたいで、その辺り含めてもう弁護士さんにお任せすることにして詳しく聞くのはやめた。真ちゃんの会社の社長さんもちょくちょくと顔を出してくれて、仕事のことは氣にしないでいいと言われて真ちゃんは安心したみたい。

「今日は来なくて良いから休んでなよ」退院の日に私は夜ライブが入っていて、出かけようとした時に真ちゃんも久しぶりに行きたいと言い出した。さすがに今日はやめとけって言ったんだけど、旦那も居るし久しぶりに自由になったんだから。と来てしまった。
絶対飲んじゃダメだからね!と念を押したのに、出番が終わって客席へ戻ると飲んでいた。「ねーさんも飲んじゃダメって言ってるからダメって言ったんだけど、美樹ちゃんが一杯だけだからって。美樹ちゃんは飲んでないんだけどね」ときーちゃんがしょぼーんと言う。バカじゃない?解放されすぎ。と呆れていたけど、テーブルに近づいてきた人を見て凍ってしまった。
元カノ…。 何でここに居るのよ。凍ったのは私だけじゃなくて、旦那も真ちゃんもさっきまで笑っていたのに明らかに顔が引きつっている。きーちゃんだけは、見るからに威嚇するかのように殺氣だってる。
「退院出来たんだー。良かったねー」と白々しい。「誕生日過ぎちゃったけど、許してあげるからこれから出ない?」開いた口が塞がらないとはこの事かもしれない。てか、怖すぎる。この人おかしいって。
「別に許してもらわんでええですけど?てか、もう関係ないじゃないっすか。なんだっけ、2つ年上の声かけてくれた健康な人いるんやろ。こっちも居てるんで現れんのやめてもらえます?」真ちゃん、怒りで若干たどたどしくも言い返す。「やっぱり真弥じゃなきゃダメだってわかって。この間もその子に因縁つけられて大変だったの見たでしょ?」
は?これには私たち3人がキレそうに。
「なんでそんな子なん!正氣?子供やん。ヨリ戻してくれないんだったら」と言い出して、メロドラマ見過ぎだよとキレかけたけどそれが一氣に冷静になった。ステージの上で演奏が始まると同時に元カノがカッターナイフを出して自分の手首を切る。
一瞬、息を飲んだんだけど…見せてきた傷は引っかき傷にもならない血も滲んでいないうすい傷。
この人、バカだ。お馬鹿さんがいるよー。と呆れながらもホンキのヤバさに怖くなる。こんな所でこんな事するなんてやば過ぎる。まだ誰も氣付いてないから、今のうちに追い出さなきゃ。と思った時だった。
「そんなんで死ねるかぁ」ときーちゃんが叫んでテーブルに置かれたカッターを取った。ホントに一瞬で、止めるどころか何がおきてるかわからなかった。きーちゃんの左腕は血まみれで、驚き過ぎて声も手もでない。この騒動に誰も氣付いていないみたいでステージに合わせて盛り上がってる。
「これだけやっても来世なんていけないの!それだけ行きたいなら私が連れてってあげる!」と掴みかかったのを見て我にかえる。3人がかりできーちゃんを抑える。「もう来ないで!次来たら私が道ずれにするから!あんたより何倍も何十倍も来世に行きたいんだからすぐ一緒に連れてってやる!」元カノはきーちゃんに圧倒されたのか「この子おかしいんじゃない?」と言って走って出ていった。そのありきたりな捨て台詞よ。
きーちゃんを見る。まだ怒りが収まらないみたいで肩で息をしてる。旦那が席を離れてカウンターの方へ行く。「見せて!」ときーちゃんの腕を見ると何ヶ所も切っている。「大丈夫。前にこれ以上やっても来世に行けなかったからこんくらいやったら大丈夫と思ってん」と言うけど、出血してたせいかきーちゃんの手はとても冷たくなっている。真ちゃんはすぐにきーちゃんの腕にハンカチを巻いて止血をしてくれた。「何してん。ホンマに何でそんなんせなあかんねん。違う、ごめん。ホンマにごめん」そう言ってるように聞こえた。
旦那が店長さんに軽く事情を話して来てくれたみたいで救急箱を持って来てくれる。親しいお店で良かった。傷を見て一瞬店長さんがひいている。私も目を逸らしてしまった。消毒をすると傷はたくさん見えた深いのは3箇所だけだったけど、そこはまだ血が止まらない。ガーゼだけではすぐに血が滲む。真ちゃんが着ていたシャツを脱いできーちゃんの左腕に巻く。「精算メンバーにやってもらうから病院連れてってあげてや」と店長さんに言われて旦那は車を取りに行った。
店長さんにも、私たちにもきーちゃんはしょぼーんとしながら「ごめんなさい」と言う。これに関しては本当にごめんなさいだよ。無茶して。
店を出て階段を降りる。「ごめんなさい、あと、ちょっと思ったよりもいっぱい切れちゃったみたいー」と笑いながらストンと座り込む。貧血かもしれない。ホントにおバカなんだから。
真ちゃんに抱えられながら車に乗り込む。3列目にきーちゃんと真ちゃんが座る。車を出して、先生に電話をかける。待っていてくれると言われて先生の家に向かう。時々、車が揺れるときーちゃんが「いたーい」と力なく言うけど「痛いんは当たり前や」と真ちゃんに言われていた。
「ホンマにあんたらは次から次へとよう飽きへんなぁ……」と先生は呆れる。ええ、おっしゃる通りです。私もちょっと落ち着きたいです。「今が一番痛いー」処置して貰っている間、きーちゃんが言う。「麻酔の注射やしなー。まだあと何回かいかなあかんかな」と淡々と先生が処置しようとするけどきーちゃんは腕を引っ込めようとする。「それせんくていいー」「あーかーん。ちょっとだから」真ちゃんがきーちゃんを膝にのせて引っ込めようとする腕をおさえる。ホントお父さんだよね。
結局9針縫う。一氣に我が家の怪我人率が上がってしまった。

帰宅してすぐに真ちゃんの部屋に連れていって横にならせる。どうせ一緒に寝るんでしょ。「ごめんなさい」「もう無茶したらダメなんだからね」
リビングに戻って脱力。先生じゃないんだけども、次から次へと事件が起きるんだから。お風呂どころかお化粧を落とすのも面倒なくらい疲れた。ソファーにうなだれてると、テーブルで男子2人がビールをあけていた。「あのねーー」と言おうかと思ったけど、それすら面倒で15分だけ寝ることにした。

「あんたより何倍も何十倍も来世に行きたいんだからすぐ一緒に連れてってやる」「これ以上やっても来世に行けなかったからこんくらいやったら行けると思ってん」「思ったよりもいっぱい切れちゃった」さっき、きーちゃんはこう言っていた。何の躊躇いもなく、カッターで自分を切りつけていた。怒りに任せてだったとしても、あんなに躊躇わずにできるんだろうか。多分、初めてやったわけじゃないと思う。でも、一緒に過ごすようになってからはそんな所を見たことがない。それよりも前。ランドセルを背負ってるような年頃の子が生きていたくないと思うこと、自傷行為を知っていること、しかも加減が出来るようなことを言っていたからやったのは1回だけじゃない。その事がショックだった。
「ごめんね」きーちゃんの声がした。「キリエは悪ないねん。けど、キリエが怖かったって言ってくれたのと同じやねん。だから、もうせんといて」真ちゃんの声もする。きーちゃん、私もそうなんだからね。きーちゃんがもうそんな事をしたいと思わなくなるには、どうしたらいいかな。全然守ってあげられてなくてごめんね。

「もうこのままでいいー」きーちゃん抜糸中。抜糸って、糸を抜く瞬間痛いよねー。わかるよー。けど、それ自業自得っていうんだよ。頑張れ!私、真ちゃんみたいに優しくないから後ろで見ている。
1週間ほどで無事抜糸出来たわけだけど、一度復活してしまった自傷行為は繰り返すと何かで聞いたことがあって、あれからきーちゃんの精神状態がとても怖かった。幸い、真ちゃんが居てるせいかずいぶんと落ち着いているみたいだったけど不安だった。
今日はリハビリの日で旦那が付き添い真ちゃんは病院、きーちゃんの抜糸は私が付き合ってる。「まだヒリヒリしてる」2人との待ち合わせのモールでアイスを食べながら氣になるのかガーゼをチラチラ見てる。「触ったらばい菌入ってもう1回やらなきゃいけなくなるよ」「やだやだやだ」きーちゃんはガーゼから手を離す。素直でよろしい。「真ちゃん終わったかなー」「もう来るんじゃないかなー」と言っていると旦那と真ちゃんが来た。
「おつかれさまー。リハビリ頑張った?」と嬉しそうなきーちゃん。「頑張ったからそのアイスちょうだい」「どうぞー♪」きーちゃんはニコニコしながら、食べてるアイスを一口真ちゃんにあげる。「美樹ちゃんも食べる?」と言って旦那にもあげてる。かわいいなぁ、もう。旦那も嬉しそうだし。不安はあったものの、またこんなに穏やかな日が戻って来て良かった。「抜糸出来た?」「して貰ったよ。すっごく痛いねん。真ちゃんは?動けるようなってきた?」「もう仕事行けるくらいに復活しとるで」「まだお仕事行かんで!どこにもお出かけしなくても家で一緒に居てくれたら嬉しいからまず怪我治して!」これだけ聞くとイチャイチャしてからに…と言いたくなるのだけれど、きーちゃんには全く他意はなく…おそらく、本当に言葉通りで。
退院してからの真ちゃんは、どんな心境の変化か?ってくらい「かわいい」だけじゃない感情をちょいちょい出してるんだけども。まあ命に関わる所だったから分からなくもないけど、正直、真ちゃんが歳下も歳下、中学生に想いを寄せるなんて思ってなかったから驚き。今までの彼女って歳上ばっかりだったし、常にいろんな子から言い寄られていたせいか彼女に対してこんなにストレートに愛情を表現する所なんて見たことがなかった。アキちゃんが滅多に帰ってこないし、私と旦那が夫婦だって事もあるせいか真ちゃんときーちゃんで過ごすのもあって自然な流れなのかしら。いや、でも中学生だしなぁ。しかも1年生。けど、きーちゃんはそんな感情に氣付いているのかいないのか。真ちゃんが退院してきて、療養休暇でいつも家にいて嬉しそうにして、前よりも真ちゃんに素直に甘えてはいる。けど、どう見ても恋愛感情ではなさそう。純粋に懐いてるって感じ。だから、真ちゃんは単なる中学生に想いを寄せる怪しい人に見えるから氣の毒にも思える。今まで遊んでいたくせに実際手を出したりする訳じゃないから私ものんびり観察していられるんだけど。これがアキちゃんだったら目も当てられないんだけど。