Another story 21-1.おまじないと悪い癖。

翌日、学校が終わった後、1人で真ちゃんの入院している病院に向かった。
仕事が終わったら、ねーさんと美樹ちゃんが迎えに来てくれる約束をしていた。

病院に着いた。何だか緊張する。
受付で名前を書いていると、今日真ちゃんの担当をしているという看護師さんに声をかけられた。
「あなたも『きーちゃん』なのねー。お姉さんのことかなって言ってたんだけど、あなたのことかもしれないね」
真ちゃんは昨日とあまり変わらず眠っていることの方が多いらしく、目が覚める度に『きーちゃんは?』と聞いていたって。
私のこと、呼んでくれたんだ。
なんか、嬉しい。

病室に入ると、静かで外の音と何かの機械の音が混ざって聞こえていた。
寝てるかな。
昨日とあまり変わらないって言ってたから、話しかけない方がいいかな。

ベッドの反対側にあるソファーに座った。
カーテンで顔は見えない。
何でこんなに怪我をしたんだろう。
ぼぼちゃんは真ちゃんの近くに居てるのかな。
今日は鈴の音は聞こえない。

しばらくして、ドアをノックする音がして、さっきの看護師さんが部屋に入ってきた。
「点滴変えるからね。そこでいいの?話しても大丈夫よ」と言ってくれた。
お礼を言ったけど、なんだか動けない。
「来てはるよー。ちょっと待ってね。これ終わったら交代するから」
看護師さんの声がする。目が覚めたのかな。
「今も『きーちゃんは?』って言ってたよ。こっち来て顔見せてあげてねー。今はまだ動いちゃダメだから行ってあげてね」
そう言って看護師さんは部屋を出て行った。

ソファーから移動する。
ちょっと、ドキドキする。
「おかえり」小さく真ちゃんの口が動いた。
「ただいま」
美樹ちゃんがミイラ男なってるって言ってたけど、ホントその通りだ。
「痛い?」
分かりきった質問しか出来ない自分のお馬鹿さにうんざりする。
「大丈夫やで」と言うけど、痛くないわけない。

まだ、真ちゃんが薄い。
おばあちゃんなら、どうしたらいいのか知ってるかな。と考えてると、おばあちゃんと先生とお弟子さんがやってきた。
「ありがとうね。急やったからびっくりしたやろ」とおばあちゃんが声をかけてくれた。
「おばあちゃん、あんな…」
真ちゃんが眠ったタイミングで、まだ真ちゃんの周りにある光がいつもよりも随分と薄いことを話してみた。
おばあちゃんは、こんな事を言ってしまっても聞いてくれるから。

「そうか、そうやって見えるんやね。色だけ?形ってどう見える?」
真ちゃんを見た。
光のカタチ…。
「虹の端っこみたい。フェードアウトしてるみたいな。いつもはね、見える時はもっとハッキリしてる」
「そうか。きいちゃんが見えとるのは真弥の氣やな。なんやろ、エネルギーって言うた方が若い子にはわかるやろか」

氣。
エネルギー…。
いつも色がハッキリしているのは、思った通り元氣だから。
人の周りには誰でもとっても大きい光が本当はあると教えてくれた。
その光を含めてその人。
光は、氣と言われるもの。
元氣だと境界がハッキリして、他の人の光と混ざらない。
本当は卵みたいにその人を包んでバリアみたいになっているんだけど、その人の状態によっていろんなカタチになったり、光が欠けていたり穴が空いたりするらしい。
光が欠けたり穴が空いていたりすると、他人の光を吸収して自分の光を綺麗なカタチにしようとする人もいるんだって。
私が、人の多い所にいくととてもしんどいのは、同じ場所に居る知らない人が私の光を吸収しているから。
だから、バリアを張ることを意識しないとダメって言ってたんだって。

この光の事は他にも色々聞いた。
真ちゃんの色が薄いのは、そのままで弱っているから。
「どうしたらいい?私はやっぱり何も出来へん?」
光を戻すなんて出来ないかもしれないけど。

自分の光を綺麗なカタチにするために他人から吸収する事があるなら、逆だって出来るんじゃないかって。
私の光を渡して、真ちゃんが元氣になるならいい。
それで私が逆に弱ったり、死んでしまっても、真ちゃんが生きられるならずっといい。
私が居るよりも、真ちゃんが居る方が、ずっとずっと、みんな幸せだから。
みんなに不幸だったり、嫌な氣分にさせてしまう自分なんて、少しは何かの役に立って早く居なくなった方がいい。
真ちゃんは一緒に行かなきゃ来世には行けないんじゃないかって言ってたけど、来世が同じ世界だったとしたら。
それなら、約束を破ってしまうけど、来世に行かずにこのまま魂の存在すら消えてしまった方がいい。

「そうやなぁ。きいちゃんやったら出来るかもしれへんから、教えたげましょ」
おばあちゃんの笑顔はとっても優しかった。
「痛いの痛いのとんでけー」
痛い所に手を当ててあげる、有名なおまじない。
「これはな、ホンマやねんで」とおばあちゃん。
手を当てて、光が綺麗なカタチになるイメージ。
その人が楽になるようにの氣持ちを持って。

「今の真弥は…どこもかしこも痛いやろうからなぁ」と笑うおばあちゃん。
「手ぇ握ってあげて、やってあげればええかなぁ」
その時に自分の光が真ちゃんの光と重なるように。
自分のキレイなカタチの光が重なって、真ちゃんの光が元に戻るように.

おばあちゃん達が帰って、時計を見るとねーさん達が仕事が終わるまでまだ時間があった。
真ちゃんは相変わらず、寝たり起きたり。
時々、痛むのか小さな呻き声が聞こえる。

おばあちゃんが教えてくれたおまじない。
やってみようかな?
ベッドの横に立ってみる。
手を握って…って言ったけど、何か戸惑う。
いきなり手を握ったらびっくりする?触るなとか思うよね。
どうしよう。

自分の手を出したり引っ込めたり。
完全に変なヤツ。
「さっき、婆と何話してたん?」
真ちゃんが目を覚ました。
「光がね、弱い時にするおまじない教えてくれてん」
真ちゃんはちょっと笑って、「全部痛いからやって」と言った。
でも、手を握るんだよね。
急に恥ずかしくなった。
それに、嫌だって言われたら。
「はい。お願いします」
ギプスの左腕が少し動いた。
「失礼します」
まだ恥ずかしかったけど、思い切って手に触れてみる。

痛いの痛いの、飛んでけ。
私の光が一緒になりますように。
真ちゃんの光が元に戻りますように。

5分くらい。
急にフラフラした。
「ありがと。治った」と笑う真ちゃん。
「ちょっと、座って休みな。しんどいやろ?ありがとう」
そう言ってもらったから、ソファーに座った。


「きーちゃん」
ねーさんと美樹ちゃんが居た。
「大丈夫?寒くない?」
ソファーに座って、すぐに寝てしまってたみたい。
私、お見舞いに来てるくせに寝るなんて、なんて失礼なヤツなんだろう。
「明日もやってな」
帰るね。と真ちゃんに言いに行くと小さい声で真ちゃんが言った。
「いきなり治ったで」と笑う。
まだ、絶対治ってないけど、
嬉しかった。
「明日も来るね」と約束して、ねーさん達とうちに帰った。


学校が終わって、ダッシュで真ちゃんの所に行く。
そしておまじないをして、ソファーでちょっと昼寝。
起きるとねーさんや美樹ちゃんが居て、連れて帰ってもらう。
そんな習慣になっていた。

顔の腫れが引いて、話が出来るようになって。
まだ、首の怪我のせいで動いたらダメだと言われて体は起こせないけど表情はいつもの真ちゃんに戻っていった。

学校が休みだった日、ねーさんと朝から真ちゃんのお見舞いに行った。
「今日は痛むみたいだから、少し前から点滴してるからね」
看護師さんが教えてくれた。
「キリコ、喉乾いた…」
私たちに氣がついた真ちゃん。
「冷たいのん、買ってきてー。財布、引き出し」
ねーさんは「すぐ戻るね」と言って部屋を出た。

「今日は、なんや痛いわー。やって欲しいけど、寝てしまいそうやしなぁ」と真ちゃん。
「寝ていいよ。おばあちゃんがね、寝ると体が一氣に治るからって言ってた」
「ありがとなー」
いつものおまじない。
毎日してるせいか、前よりやった後フラフラっとなる事は無かった。

「真弥!何してんのー!何で連絡くれないの」
トゲトゲの声が飛んできた。
ダースベイダーのテーマ曲が流れた氣がする。
真ちゃんの彼女さんだ。
私に氣が付くと、トゲトゲの声と一緒に黒い雲が広がって、一番怖い黒い水まで私の上から落ちてきた。
この人、私のこと嫌いなんだろうな。

「入院したんやったら教えてよね。いつ退院できんの?」
ものすごく私を睨んで、真ちゃんの枕元に立った。
何だろう。
黒い雲は真ちゃんの光の中に混ざり出して、怖くて動けない。
「私の誕生日もうすぐなんやけど?プレゼント、言ってたの予約したよ」
真ちゃんが寝ているのに氣付いて肩を揺する。
「動かさんで!」
咄嗟に言った。
首の怪我が酷いから今無理に動かすと歩けなくなったりするって。

「何?まだ居るの?さっさと帰れば?」
黒い雲が私の方に来る。
水が落ちてくるスピードを上げた。
怖い。怖い。怖い。
けど、止めなきゃ。
あの人を真ちゃんから離さなきゃ。
真ちゃんの光の中に、黒い雲が少しずつ広がっている。

「起きて。予約取りに行かなきゃダメだから、先に頂戴ね」
また肩を揺する。
痛んだのか真ちゃんは呻き声を上げて目を覚ました。
彼女さんを見て、目が明らかに動揺している。
「体、動かしちゃったらあかんって。だから触らんで」
蛇に睨まれた蛙。ってこんな氣持ちなのかな。
怖くて、声が震える。
「動かしてないじゃん、ねえ」と言って、彼女さんは真ちゃんの顔に触れた。
「やだ!触らんで!」
真ちゃんに近づかないで。
これ以上、真ちゃんの光に黒い雲を入れないで。
真ちゃんを動かさないで。
咄嗟に一歩出て枕元のナースコールを押した。

「何なん?いい加減帰れって!」という彼女さんの声がして頭に衝撃があった。
彼女さんの鞄がぶつかったみたい。
「あんたには関係ないやろ」
鞄がまた頭にあたる。
ベッドに当たる。その度にベッドが揺れて真ちゃんは痛そうにして呻き声を上げた。

離さなきゃ。
鞄を掴んでそのままベッドの足元の方に引っ張った。
彼女さんごとベッドから離せた。
「ホントムカつくガキやな、おまえに関係ないって言ってんやん」
鞄でなく手が降って来た。
「病院で叫ばんで!うるさくするんやったら帰って」
何度も頭や腕を鞄と手で殴られた。
でも、おとーさんに叩かれたり蹴られるより痛くないし悲しくない。
昔を思い出して一瞬タイムスリップしかけたけど、早く何とかしなきゃ。と言う氣持ちの方が大きかった。
「もう帰って!自分のプレゼントの話するなら帰って」
頭に一段と強い衝撃がする。
けど、またすぐに次の衝撃が来ると思って構えたけど無かった。

「キリエになにすんねん。帰れや」
真ちゃんが代わりに鞄の衝撃を受けていた。
目の前の真ちゃんの腕は、点滴を抜いたせいで血が流れている。
「何してんの!」
看護師さんの声がして、そっちを向こうとしたけど、真ちゃんがしっかり私の体を守ってくれていて動けない。

「関係ないでしょ!」と彼女さんが叫んで私と真ちゃんを離そうとする。
「帰って!真ちゃんが心配じゃないなら帰れ!」
今、泣いちゃダメだ。
怖い、怖い、怖い。
でも泣いちゃダメだ。
早く真ちゃんをベッドに連れて行かなきゃ。
動いちゃった。
どうしよう。

看護師さんが2人来て、彼女さんは部屋を出て行って。
おにいさん看護師さんといつもの看護師さんは「大丈夫だから、まずベッドに戻って」と真ちゃんをベッドに連れて行く。

動いちゃいけないのに。
私がナースコール押しに行ったせいで。
私が平氣な顔してあの人に帰ってと言えなかったから。
私が騒いだから。
どうしよう。
真ちゃんが治らなかったらどうしよう。
こんな迷惑なヤツが来るからって治してもらえなかったらどうしよう。

「ごめんなさい、真ちゃんが動いちゃった。ごめんなさい。ごめんなさい」
今、泣いちゃいけないのに涙が出て止まらない。
「頑張って呼んでくれたから大丈夫。ベッドに連れていったから大丈夫。」
おにいさん看護師さんはそう言ってくれたけど。
「怪我はない?痛いところは?」
私の痛いところよりも、真ちゃんを治して。
「きーちゃん!」
ねーさんの声がした。
「またあの人来たの?大丈夫?」
ねーさんの声を聞いたら、何だか泣けて来て。
また涙が止まらなくなった。

ねーさんは、担当の看護師さんと部屋を出て行った。
真ちゃんの治療はもう出来ませんって言われたらどうしよう。
別の看護師さんが氷を持ってきてくれて、殴られた頰を冷やしてくれる。
「よく私たちを呼んでくれたねー。頑張ったね。大丈夫だからね」そう言って何度も「大丈夫」と言ってくれる。

少しして、ねーさんが戻ってきて「アイス食べに行こ」と食堂に連れていってくれた。
ねーさん、看護師さんに怒られたかも。
「ごめんなさい」
謝って済むことじゃないのは分かってるけど。
「きーちゃんは悪くないやん。頑張って真ちゃん助けたやん。謝らないのー」
と言って、何度も頭と背中を撫でてくれた。
何度も何度も「きーちゃんは悪くない」と言ってくれた。
病室に戻って、部屋にいた看護師さんたちにねーさんが一緒に謝ってくれた。
「何も悪くないよ。よく呼んでくれたね。大丈夫、動いたのはちょっとだけだからね」と看護師さんが言ってくれた。

少しして、美樹ちゃんが迎えに来てくれた。
「真ちゃん、ごめんね」
帰る時、眠っている真ちゃんに言った。


帰りの車の中、家に帰ってからも、ねーさんと美樹ちゃんは私は悪くないよと何度も言ってくれた。
けど、私が何もしなかったら、こんな事にはなってなかった。
たくさんの人に迷惑をかけてしまった。
起き上がることすらしちゃダメって言われていたのに、立ち上がって歩いて何度も殴られてた。
私はどれだけみんなに迷惑かけたら氣が済むんだろう。


「きーちゃん、真弥がさ、飯食わんのよ」
ご飯を食べている時に美樹ちゃんが言った。
あの日から真ちゃんの所に行くのをやめた。
会って話をしたかったけど、また私が勝手なことをして酷いことになったらいけないから。
私なんて早くどこかに消えなきゃと思うのに、一つもいい方法が浮かばず、ただ学校へ行って帰る日が過ぎた。「口の中がな、ザクザクで食いたくないんやって。どうしたら食うやろか」
ご飯が食べられないと回復が遅くなるだろうな。
みんな少しでも食べろ言うけどあかんねん。
おひーさんのきーちゃんが言うたら聞くと思うねんけど。と美樹ちゃん。
私が言っても、変わらないと思うけど。
それよりもまた考えなしにいらないことする方が怖い。
「飯食えって言ってすぐ帰るでええから、明日一緒に行ってくれんか?」と美樹ちゃん。

病院に行く前にスーパーに寄ってもらった。
口の中が痛いなら、食べやすそうな牛乳プリンを買った。
病室に行くと真ちゃんの姿が無かった。
「すぐ戻るって言ってたから落ち着きなよー」とねーさん。
今、リハビリに行ってるんだって。
3人でソファーに座ってるけど落ち着かない。
「もっかいトイレ」
病院について4回目だけど。
「さっき行ったやんか」とねーさんの声が聞こえたけど、トイレに向かう。
ちょうど部屋を出ようとしたら真ちゃんが帰ってきた。

びっくり。
真ちゃんもびっくりしたみたいにポカーンとして立ってる。
車椅子だと思ってたけど立って歩いていたから二度びっくり。

「やっと会えたー」
そう言って思いっきりハグしてくれる。
真ちゃんのハグ大好き。
また起きて歩けるようになって嬉しい。
「ごめんなさいー。真ちゃんに会いたかったよー」
騒ぎを起こしたくせに何を言ってるんだと自分で思うけど、嬉しかった。
「歩いていいの?動けるの?」
腕や足のギプスも外れているし、顔のガーゼも腫れも無くなっていていつもの真ちゃんの顔で嬉しい。
「もう治った?痛くない?」
いっぱい聞きたいことも話したいこともある。

「元氣しとった?ちゃんと寝てるか?しんどない?殴られたとこ痛ないか?」
そう言ってハグしたまま、この前殴られた頰と額を撫でてくれる。
「ごめんな、痛かったやろ」
「大丈夫、守ってくれてありがとう。でも真ちゃん歩いちゃった」
「ちょうどリハビリせなあかんかったから氣にすんな」と言って笑った。
元氣になってて良かった。
また歩けて良かった。
「キリエに会いたかったんやからな。守れんだから嫌われた思ったわ」
会いたかったって思ってくれてたんだ。
嬉しい。
「私も会いたかったーー」と言うと「会いに来てや。待ってたんやで」と真ちゃんが言った。

「とりあえず怪我人はベッド戻ったらどうですかね」と後ろで美樹ちゃんの声がした。
「ドアの所で何してんの。公衆の面前で最近の若い子はー」とねーさんに連行されて部屋の中に入った。
真ちゃんはベッドに座ると「こっち座ってええで」と言って隣に座らせてくれた。


ご飯が運ばれて来た。
「きーちゃん食べるか?」と運ばれたご飯を見て真ちゃんが言う。
「これ、真ちゃんのでしょ」
美樹ちゃんが口の中が痛くてご飯食べられないって言ってたのを思い出した。
冷蔵庫から牛乳プリンを出した。
「牛乳だから骨くっつくかなって思ったけど、もう歩けるなら普通のプリンにしたら良かったね(´・ω・`)」
牛乳プリンもあんまり食べたくない感じだった。
「ありがとう。退院早なるわ」と真ちゃんは美樹ちゃんに牛乳プリンを渡して開けてもらう。
「右手の方が上手いことまだ動かんでな、食べるの面倒やねん」と言う。
左手でスプーンを持って食べようとするけど、やっぱり食べづらそう。
「普通のご飯、あーんってしても無理?」
「してくれる?」
「いいよ。痛かったら言ってな」

なるべく小さくして、、、誰かに食べさせるって意外と難しい。
けど、私のペースを待ってくれて完食!
食べられないって言ってたから安心。
良かった。