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Story 61.マハルの赤ちゃん返り。
旦那がちびっこきーちゃんの話を真に受けて「産まれるんじゃないか」と言うものだから、お風呂上がったあたりから頻繁にお腹が張ってきた。これも洗脳なのかしら。
お風呂から上がるとマハルはきーちゃんと粘土で遊んでた。きーちゃんはスライムみたいなのをたくさん作っている。「スライムの大家族?」「スライムは宝物なんだよー」経験値稼ぎにいいって話かしら。
よく見たら顔が描いてある。「これ、美樹ちゃんでしょ」あ、メガネで目つき悪くて眉間にシワよってる。「こっちがねーさん」あら、かわいい。ちょっと目がキラキラしすぎじゃない?「これがマハルくん」一段とまんまるでぷくぷくほっぺまで再現されてる。「これ、赤ちゃんでしょ」マハルスライムよりも小さくて、ぷくぷくほっぺは一緒。「これが真ちゃんでしょ」ちょっと細長いのが面白い。「こっちがおばーちゃんとおじーちゃんと先生」「これ、にーちゃん」アキちゃんスライム、縦ロール!笑「この子顔ないよ」「それ、わたし」凍る空氣。みんな特徴をとらえて上手いこと描いてるのに自分のは顔がないって闇を感じる。
「キリエはなぁ…」と横から真ちゃんが顔ナシスライムちゃんを取って、竹串で器用に描き始める。「それ、こけしやん!」スライムなのに前髪がある!あかん、面白すぎる!でも似てる!でもどう見てもこけしスライム!旦那も覗き込んで爆笑。マハルも一緒になって笑ってるけど、分かってる?「そっくりじゃね?」ときーちゃんと並べてまた爆笑。
「あ……」笑いすぎたせい?絶対、今来た。「破水したかも!」何で今回も破水から来るかな。こう、よく本で書いてるように10分間隔の陣痛が来てだな、病院行ってスタンバイして…が良かったのにーー。
「マジ?電話?そのまま行く?」焦る旦那。病院に行こうって言ってるのになぜ台所をウロウロするのか。真ちゃんはダッシュでカバンを隣の和室から玄関に持って行ってくれたのは嬉しいけど何でジャケット来て出かける準備してるの。旦那居るから大丈夫よ。
「ねーさん、はい、あーん」きーちゃんはカウンターに置いてある瓶から金平糖を出して口に入れてくれる。「美樹ちゃんもあーん」旦那にもひとつ。「マハルくんはこっちだなー」と言って、旦那の隣で「あーん」と口を開けてるマハルにビスケットをあげる。「破水?お腹張ってる?10分じゃなかったら車で向かいながら電話したらいいと思うよ」ときーちゃん。「マハルくん、今日はきーちゃんと真ちゃんとねんねしようね♪」と言ってマハルを抱っこしてくれるきーちゃん。オヤツもらって上機嫌なマハルは「はーい」と手を挙げる。
あんまり張ってないんだよねー。破水っぽいけど、お腹は時々張るくらい。
「マハル、行ってくるねー。きーちゃんの言うこと聞くんだよー」マハルはきーちゃんに抱っこされてるせいか、あっさりバイバイ。かーちゃん拗ねるよ。
旦那が運転してくれるけど、大丈夫かしら。私より動揺してない?私が運転した方が安全な氣がするんですけど。
「きーちゃん、めっちゃ落ち着いてたねー」病院までの間、破水以外全く自覚がないからのん氣な私。旦那は「喋って大丈夫なんか?」と心配するけど、私、ただの妊婦で重症患者じゃないから。「さすがマハルの時一緒に居てくれただけあるよね」真っ先に落ち着くよう魔法の飴を持ってきてくれたきーちゃん。マハルの時もそうだったね。でも、今日はきーちゃんは食べてなかった。「これ、もう産まれるんだよね?」「聞かれてもご自身が一番よく分かってらっしゃるかと」
のん氣に話しながら、病院に到着。陣痛もその頃から来始めたけど、マハルの時より冷静かも。「お父さん、間に合ったのねー」と看護師さん。里帰りだから間に合わないかも。それはさみしい。と散々弱音吐いてたのは内緒にして下さい。「子供ちゃんは?」「妹が見てくれてます」検査中、暇だから看護師さんが話し相手になってくれる。「妹さんも大きくなったでしょ?こっちに残ってるんだっけ?」マハルの時についていてくれてた看護師さんだから色々と事情は知ってる。妹だと言っていたきーちゃんは、高校に進学したからこっちに残ったと説明した。「もう、ホントしっかりしてさっきも旦那より頼りになってた」とか談笑。ホントに生まれるの?
「もう産まれるね」と先生に言われて、看護師さんと先生と談笑しながら分娩室へ移動する。ホント生まれるんだよね?ってくらい余裕。楽しく話してるから、病室に旦那を置いたままなの忘れるくらい。生まれる直前に旦那を置いてきたことを思い出して看護師さんに呼んでもらった。
旦那が居る時に産氣ついたの、きーちゃんの日々の洗脳の成果なのかしら。
きーちゃんの洗脳と予言のおかげ(?)で、「パーティだね」と言ってた日の未明、超余裕で男児出産。余裕過ぎてびっくり。マハルの時はもっと痛いーとかもうギブ!とか言ってた氣がするわ。
朝、きーちゃんと真ちゃんがマハルを連れて来てくれた。マハルは弟にびびって半泣きになってきーちゃんにくっつき、きーちゃんが次男を抱っこすると本氣で怒る。私が次男を抱っこしてても無反応なのに。かーちゃん、ホントに拗ねそう。
今回は旦那のお泊りなし。マハルを出産した後になくなっちゃったらしい。あんまり需要がなかったんだって。残念。孤独に耐えられるかしら。
マハルが余りにも新生児を怖がるので、きーちゃん達は30分も滞在せず帰宅。もっときーちゃんと話したかったのに。長男にきーちゃんとられちゃった。
入院中、旦那は朝やって来て面会時間ギリギリまで居てくれるんだけど、夜中が本当に孤独でかけられる所に電話をかけまくった。やっぱりマハルが弟を怖がりきーちゃんが来てくれたけど10分も居ない。多分往復時間の方が長い。
家でもマハルはきーちゃんにぴったりくっついて離れないらしい。割とドライな乳児だと思ってたのに。いや、後追いはちゃんとしたな。(私に)ってことは、噂の赤ちゃん返りってやつ?「きーちゃんに?」「だって本物のかーちゃん赤ん坊に取られたから、第2のかーちゃんはきーちゃんじゃない」「高校生なのにかーちゃん代わりwww」旦那は笑うけど、事実じゃないか。「帰ったらかーちゃんの事忘れてたらどうしよう…」「それ、可能性あるやろうな」旦那の言葉にビビる。
入院3日目。次男タマキはすこぶる順調。私がホームシックでテンション低め。マハルが昨日の夜中から熱を出して小児科の夜間診療してる病院に連れて行ってくれた旦那。「待合でも診察中でも全然こっち来ないできーちゃんから離れへんねん」旦那、自信喪失中。夜もさすがにきーちゃんに任せるのは申し訳ないと2階に連れて行くけど、夜泣きが始まると泣きやまず結局きーちゃんが顔を出して寝かしつけてくれるらしい。そして、昨夜の発熱で更にきーちゃんから離れないらしい。 真ちゃんが昨日今日と泊まりで仕事に行ってるから今日は家に居ておこうか?ときーちゃんに聞くと、「ねーさんが寂しいとダメだから行ってきて」と言ってくれたらしい。真ちゃんが帰る前に熱が上がったら、先生を呼ぶかお弟子さんに頼むからと対策もしてくれてるとのこと。きーちゃんに足向けて寝られないかも。
ふと思ったんだけど、「真ちゃん居なくてちびっ子きーちゃんは大丈夫なの?」旦那はどれがちびっ子きーちゃんなのかよく分からないけど、マハルがビックリする位きーちゃんについて回ってるせいで真ちゃんが居ても真ちゃんに構って居られない状態らしい。「うちの息子が勝ったで。ざまーみろだww」お父さん、大人げないわよ。
入院4日目。私のテンション低空飛行以外問題なし。早く帰りたい。きーちゃんに会いたい。マハルの熱が下がりきらなくて機嫌が悪いのが夜通し続き、きーちゃんはほぼ寝てないそう。なるべくきーちゃんも休めるように、みんなで1階で寝てマハルが起きるたびに旦那と真ちゃんがなんとかしようと試みるも、結局きーちゃんが抱っこするまで泣き続けてるらしい。きーちゃんは氣にせずに寝てと言ってくれるけど、先に寝るのも氣がひけてほぼ寝られず旦那もぐったりしている。何だか氣の毒になって、仮眠とっていいよ。と言ってしまった。旦那の仮眠中、私が暇。笑
途中で看護師さんが来て、旦那がソファーで仮眠中の理由を聞いて私に風邪がうつったら大変だし、入院期間伸ばせないかを確認しようか?と言ってくれたけど、私が早く帰りたいから悩む。先生に確認をしてもらうと、今日明日はまだ部屋が余ってる状態だから伸ばしても大丈夫らしい。ありがたいけど、ちょっと帰りたい。マハルも心配だし、きーちゃんも心配だ。そして、私が超ホームシック。
5日目。マハルの熱も下がったし、タマキの経過も順調だったので、予定通り退院。早く帰りたいと思っていたのに急に名残惜しくなる辺り人間って勝手な生き物だ。結局、きーちゃんは出産した日の朝と翌日来てくれただけで、後はマハルの世話をしてくれていたからとても心配。
家に戻ると、車の音でマハルを抱いたきーちゃんが窓から顔を出して手を振ってくれた。「おかえりー♪ママ帰ってきたねー。ぼくめっちゃ良い子だったよーって報告しなきゃねー」マハルを抱っこしようとすると、マハルはそっぽ向いた上にきーちゃんにしがみついてしまった。かーちゃん、割と本氣でショックなんだけど。「まだ状況が飲み込めてないだけやって」と旦那がフォロー入れてくれるけど、ホントにショックなんだけど。
ハナタレ小僧のマハルはリビングに行ってもきーちゃんから離れず、きーちゃんが台所に行くとついて行き、トイレに立つとトイレまで追いかける。ホンキの後追いじゃん。赤ちゃん返りの一種なのかしら。病院にいるうちに聞いておけば良かったぁぁぁ。と激しく後悔。眠くなるときーちゃんに抱っこ攻撃。きーちゃんはマハルを抱っこして、「ねーさんちょっとだけ一緒にお昼寝出来ない?」と言う。旦那がタマキをみてくれるというので、3人できーちゃんの寝室へ。数日前まで雑誌に出てきそうなオシャレな寝室が、マハルの某パン男とその一味、機関車男子と愉快な仲間たちグッズが溢れ一氣にファンシーで生活感溢れている。もう、ホントなんかごめん。ぐずぐず言うマハルにきーちゃんはマハルの好きな歌を何度か歌ってくれて、ようやくマハルが落ち着き始める。きーちゃんは歌を歌ったままそーっとマハルを私にパスをする。マハルは一瞬ビックリして泣きそうになったけど、私の顔を見てそのまま寝てしまった。「ねーさんもしばらくそこで寝ててねー」と言ってきーちゃんはそーっと寝室を出た。
やっぱり赤ちゃん返りなんだろうか。このままきーちゃんから離れなくなったらどうしようと正直不安だったので、さっき私の顔を見て寝てくれたのが嬉しかった。鼻が詰まるのか時々少し泣くものの、すぐに私を確認すると寝てしまうマハル。何だか申し訳なくなってくる。もう少し2人で寝ようねー。と一緒に横になる。
マハルアタックで起きたら午後7時!飛び起きた。寝過ぎた。マハルはいきなり元氣だし。
マハルを連れてリビングに行くと真ちゃんが夕食を作っていて、きーちゃんはこたつで寝ていた。が、マハルアタックをくらって起きる。重ねてごめん。「マハルくん元氣なったねー」と半分寝ながらきーちゃんが言うと、マハルはまたきーちゃんにくっつき出した。旦那がお風呂に入れようとすると、断固拒否され旦那の自信喪失続行。結局きーちゃんがお風呂に入れてくれた。マハルくんのお迎えは絶対ねーさんね!と念を押されたので、迎えに行く。さっぱりしてマハル機嫌よし。
ご飯の間はやっぱりきーちゃんの隣を死守するマハル。「昨日まであんまり食べへんかったのに、こんなに食べて大丈夫かな」ときーちゃんが心配するくらい食が進んでいる。
昼寝をしたから寝ないのでは?と心配したけど、寝る時間になると眠くなってきーちゃんの所へ甘えに行くマハル。やっぱりきーちゃんかー。きーちゃんは、マハルの好きな歌を歌う。「ねーさん、今日さっきのお部屋で寝れる?」マハルが寝かけた時にきーちゃんが言った。「きーちゃんどこで寝るの?」「こっちで寝るから大丈夫。でね、しんどくなかったら一緒にお部屋来て」寝室に行くと、きーちゃんはまた歌を歌いながらマハルを私に渡す。マハルは少し驚いたようだったけど、またすぐに寝てしまった。「美樹ちゃんもすぐに行ってもらうからね」とそっと寝室を出て行った。
てか、このベッド大きいなぁ。さっきは何にも考えずに昼寝したけど、大きいよ。旦那も、ってことは4人で寝られるってことだよね。うん、寝られそうだ。
マハルが完全に寝ているので、一瞬だけリビングに行ってみることにした。きーちゃんにちゃんとお礼を言おうと思ったけど、きーちゃんはもうリビングの隣の部屋に布団を敷いて寝てしまっていた。「キリコと話したいって言ってたけど、こっち戻って来てすぐ寝たわ」と真ちゃん。そうだよね、マハルが風邪ひいてから寝てないって言ってたもんね。
話を聞くと、私が病院に向かってからずっときーちゃんから離れず夜もぐずってなかなか寝なかったらしい。病院に来て、弟と初対面した後はもう一段と機嫌が悪いし常にきーちゃんが抱っこしないと落ち着かなかったみたいで。2日目に病院に来てくれてタッチ&ゴーで帰ったと思ったら、実は看護師さんにマハルの様子を話して相談に乗ってもらっていたらしい。やっぱり赤ちゃん返りだろうから、ママの様子を見て負担がかかり過ぎないようにしながら、なるべくママと2人の時間を取れるようにサポートしてあげてと教えてもらったらしい。
真ちゃんと旦那からの話をまとめてみると、マハルがきーちゃんで落ち着いた後、私にパスしたのはきーちゃんなりに私に負担がかからないように考えてくれたみたいだけど「マハルくんを取ったみたいで感じ悪いよね」と不安がっていたらしい。「何でそんなことで不安になるのよーー。どれだけ助かってるか」何か情緒不安定が残っていて泣けてくる。「またキリエに言うたってや」と真ちゃんと旦那は笑うけど。いくらでも言うってば。
その夜は、我が家4人がきーちゃん達の寝室を占領することに。「4人余裕で寝られるベッドってヤバない?」庶民仲間の旦那よ。私も氣付いて驚き慄《おのの》いていたわ。
タマキが泣くとマハルも起きて泣くカオス。旦那がミルクを作りに行って飲ませてくれるけど、マハルが泣きやまない。まだ初日だけどギブアップしそう。なかなか落ち着かないマハル。私も半分泣いていたと思う。哺乳瓶を洗いに行った旦那と入れ違いでドアがノックされてきーちゃんが顔を出す。「ちょっとだけ変わるよ♪」救世主に見えた。きーちゃんに抱っこされても、しばらく泣いていたけどきーちゃんはいつものように歌を歌ってくれるとマハルも落ち着きだした。
2時間後、カオス再来。旦那がタマキを担当してくれるだけありがたいけど、やっぱりマハルはなかなか落ち着かず、旦那が哺乳瓶を洗ってタマキのオムツを替えに行ってくれる間も泣き続けるマハル。マハルと一緒に泣きたい。お腹いっぱいになって、オムツもスッキリして健やかに寝たタマキと入れ替えで、最大級に泣いてるマハルを旦那が連れて寝室を出て行った。マハルの泣き声が遠くなって自分の感情が少し落ち着いたものの今度はそれに対して罪悪感。そして自己嫌悪。
しばらくして旦那1人で戻ってきた。「マハルは?」「きーちゃんに預けてきた。次に泣いたら交代」「きーちゃんに預けるってきーちゃん寝られないじゃん」「キリコが寝られない方が嫌だから、次泣くまで見ててくれるって。だから寝て体を休めなさい」罪悪感と自己嫌悪がどこかへ旅立ち、今度はきーちゃんの優しさに感動して泣ける。感情が忙し過ぎて疲れる。「あのさ、きーちゃん達は大変かもしれないけどね、、、こっち来て良かったよー。ホント嬉しいよー」涙と一緒に思わず本音が出た。これ、地元で旦那と2人で…だったら乗り越える自信ない。「明日きーちゃんに言えばええやん」と笑う旦那。
次に泣いたら交代。と言ってくれていたけど、タマキが泣きだしてもマハルの泣き声は聞こえず、台所に行ったついでに様子を見に行った旦那によるとぐっすり寝ていたらしい。ありがたい氣持ちはあるものの、何だか複雑。
朝、起きてリビングに行くともうきーちゃんが起きていた。マハルがまだ寝ているのをいいことに、思いっきりきーちゃんにハグして何回もありがとうを伝えた。きーちゃんは「一生分ありがとって言われたかも。ありがとー」と言ってうふふと笑った。何てかわいいの、うちの子!
日中、私が休めるようにと旦那ときーちゃんとであれこれとやってくれて、産科での待ち時間一緒になったママさんから聞いた2人目の悲劇(全然休めないからヤバかった等)は全く無かった。真ちゃんは仕事に行っているけど、帰ると旦那ときーちゃんに「休んでていいでー」と家事をしてくれて、私は本当に恵まれてると思った。
マハルは相変わらずきーちゃんにベッタリで後追いしていて、逆にきーちゃんが心配になる。それでもきーちゃんはお昼寝の時と夜寝る時は初日のように私と3人で寝室へ行って、マハルを落ち着かせたら2人にしてくれた。落ち着かせてから2人にしてくれたことで、私は苛々することもなく落ち着いてマハルのことを見ることができた。
夜、寝る時は私と一緒に寝かせてくれるけど、夜泣きが始まるとしばらく様子を見た後どうしても泣きやまない時は、寝室に来て落ち着かせてくれたり、それでも泣きやまないと自分の布団へ連れて行って寝かせてくれたおかげで、初日のような私の情緒不安定さは落ち着いていた。
旦那も居るし大丈夫だと思っていたけれど、きーちゃんが修了式で登校する日、私の情緒不安定復活。
朝、きーちゃんが学校へ行った後起きたマハルが絶叫しながら泣いておさまらない。普段、家族がここまでサポートしてくれてるのに苛々マックス。マハルを落ち着かせられない自己嫌悪や、きーちゃんばかりに行くマハルに苛々。一日中家にいるストレス。そしてそれらに対して自己嫌悪。旦那が「一回1人で横になってな」と息子2人を連れてリビングに行ってしまった。残された私、号泣。情緒不安定がこんなに怖いなんて思わなかった。きーちゃんはこんなに怖い思いをしていたんだろうか。なら、もう少し鈍感になれば良いのに。と無責任に無遠慮に思った自分が嫌になる。
号泣したおかげか、寝て起きると落ち着いていた。時間は昼過ぎできーちゃんが帰って来ていた。「キリコ、体調どう?」と旦那。「だいぶスッキリした」「あんまり遠出出来んけど、マハルタマキのオムツでも買いに2人で行きませんか?」旦那が誘ってくれたけど、オムツ買いに行きませんか?って。笑色氣ないなぁ。
でも、外に出たくて仕方なかったから誘いに乗る。2人はきーちゃん達が見てくれると言ってくれた。「ねーさんとオムツのストックを買いに行ってきて」ときーちゃんが頼んでくれたらしい。もちろん、私の体調をみた上で。きーちゃん、マジ天使。でも、逆にきーちゃん全然外出してないよね。学校行ったくらいで。「私、きーちゃんに甘え過ぎてるかな」「今くらいはええんちゃいますか?」旦那はそう言ってくれるけど、ちょっと心配。人間って勝手だよなー。オムツのストックを買った後、コーヒーを飲みに連れて行ってもらった。それだけの外出だったけど、本当にありがたかった。旦那と2人で。というのも嬉しかった。
4月直前。タマキの1ヶ月健診も終わり、問題なし。私もまだ若干の情緒不安定はあるものの落ち着き、マハルの赤ちゃん返りも落ち着いてきた。1ヶ月健診が終わったということは、もうすぐ帰らなきゃいけない。旦那は4月になると休暇が終わって地元に戻らなきゃいけないし、一緒に帰る方がいいか。本当は最初に決めなきゃいけないけど、きーちゃん達がその時によって変わるだろうから様子見て決めていいよ。と言ってくれたのに甘えてここまでふわっと来てしまった。
「えー?うちはいつでも大丈夫よー」ときーちゃん。「それはうちが決めるんでなくて、キリコとタマキ次第ちゃうん」と真ちゃん。もうね、ありがた過ぎて泣ける。健診も無事終わったので、帰宅について相談したけど、上記のように返答された。「なんかね、友達のおねーちゃんは3ヶ月は居たって言ってたよ。だからそれくらいかなーって思ってたけど。」ときーちゃん。そうか、高校生にもなったらお姉さんが里帰りとかあり得るんだね。でも、さすがにタマキが3ヶ月までって申し訳ない氣が。「美樹と決めてくれてええで」と真ちゃんが言うけど、どうするよ。と夫婦で顔を見合わせてしまった。「キリエが里帰りって3ヶ月位って言うてたから普通に夏くらいまで居ると思ってたし、夏休みに一緒にそっち行くの有りかもなって思ってたで」と真ちゃん。夏だと3ヶ月どころの騒ぎじゃないよ。
「学校始まったらまた、マハルくん一時で入れないか聞いてるよー」ときーちゃん。旦那の育休で一時保育は一旦ストップさせてたけど、その手続きの時に新学期からまた申し込めるか聞いてくれてたらしい。段取り良過ぎ。「4月以降、美樹が一人暮らしに耐えられるかやなwww」と真ちゃん。これ、絶対普段の怖い視線の反撃だと思う。
距離がわりとあるし、まだまだタマキが小さいから5月の連休までお世話になることになった。「5月まで一緒だねー♡」ときーちゃんが言ってくれる。ホント天使。「車もこっちのがデカイから送ってくで」と言ってくれたけど、どのみち荷物があるから旦那も一度来てもらう。ホント2人に拝んどこ。
4月に入って、旦那は一旦地元へ戻った。店の連休の時はこっちに来ると言っていたけど、さすがに弾丸ツアー過ぎるので連休まで休んでもらうことに。飲み過ぎるなよ。
きーちゃんの新学期と共に、マハルも一時保育復帰。朝、きーちゃんの登校と共に出かけて、きーちゃんが迎えに行って帰ってくるようになった。「今日さー、他のクラスのお母さんに高校生でママなの?一緒に来てる人がパパ?いくつで産んだの?って聞かれたー」と笑うきーちゃん。元々とてもマハルの面倒を見てくれてたけど、この1ヶ月で何かベテラン感出てきたもんね。けど、制服着て送迎してたらお姉ちゃんじゃないの?あ、真ちゃんが一緒だからか。真ちゃんだったらマハルくらいの子供居てもおかしくないもんな。と妙に納得。
「何て言ったの?」「甥っ子です!って言っといた。そしたら大変ねーってめっちゃ心配されたでー」まあ、たまに迎えに行くものの母が送迎せず叔母が毎日送迎ってワケありみたいよね。
きーちゃんはクラス替えが苦手なようで、しばらくは帰ってからクタクタになっていた。「空氣に馴染んだと思ったらシャッフルとか参るー」らしい。でも、仲のいい子と同じクラスになって楽しいのは楽しいと言っているから安心。