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Story 75.3人目。
コンビニから帰宅。きーちゃんはいつものように過ごす。そして真ちゃんもきーちゃんの意図を汲み取ったのかやっぱりいつも通りだった。多分、コンビニに行きたいと私に言った理由も氣が付いてるんじゃないかな。
「ちょっと戻って来るね。」中座してしまったから母屋の方に戻ると言うきーちゃん。真ちゃんは戻らなくても大丈夫だと言うけど、やっぱり中座したままだと他のお客様に失礼だからと言う。「それにおじいちゃんとおばあちゃんがこれ以上恥ずかしい思いしちゃったら嫌だもん。結構さっきのも恥ずかしかったかもしれないし」おじいちゃまの様子は見ていないから分からないけど、おばあちゃまはきーちゃんの意図を分かったと思うから大丈夫じゃない?私と旦那はマハルが起きたらもう一度そっちに行くことにしてきーちゃん達を見送った。
「さっきの恥ずかしいとか何?」そうか、旦那は居なかったもんね。きーちゃんが帰って来てからの一連の出来事を話す。そして、そうやって機転を利かせてみんなのことを考えられるようになったこと、何よりきーちゃんの優しさと強さを感じてとっても嬉しいと言うと旦那は「ホンマやな」と笑った。
マハルが起きたので、旦那とマハルタマキを連れて母屋へ向かう。旦那はすぐにおじいちゃま達と馴染んで飲みながら話を弾ませている。マハルとタマキは、奥さま方に「かわいい」「かわいい」と言ってもらい上機嫌。変な時間に寝てしまったし、テンション上がってるし今日寝てくれるのかしら。きーちゃんはと言うと、真ちゃんと並んでお客さんと楽しそうに話していて安心した。ただ真ちゃんもしっかり飲んで酔いがまわって来ているようで溺愛モードを発動させてるし、きーちゃんもさっきの続きなのか抑え氣味ではあるものの真ちゃんにくっついてるし、今に目のやり場に困るなんてことになりそうだから無駄にヒヤヒヤする。
おひらきになってリビングで一息。息子たちははしゃぎ疲れたのか途中で寝てしまいリビング横の和室で寝ている。
「どうしたの?」お風呂からきーちゃんに呼ばれた。「あのね、今日マハルくん達が寝てる部屋で一緒に寝て」「どうしたの?って熱出てるでしょ!湯冷めするから早く拭いて服着なさい!」熱が出てる顔してる。「何かねーさんにそう言われるの久しぶりー」って笑うけど、どの熱だろう。「服着たらそのままマハルくんのお布団入っちゃっていい?だから熱出てきたの真ちゃんに内緒にしてて」そうか。この熱はさっきのやつか。「多分さ、内緒は無理だよ。だから割り切って熱出てきたから先寝るねで寝室行った方が真ちゃん心配しないと思うよ」「そうかな」「そう思う。だいたいきーちゃんの体調不良を真ちゃんに隠せるワケない!」きーちゃんが服を着てる間にドライヤー。過保護かと思ったけど、時間短縮だ。「じゃあそうするー」きっと発熱したって分かったら、今日のことが原因だと真ちゃんが氣に病むだろうってきーちゃんなりの氣遣いだろうけど、絶対内緒なんて無理だよね。きーちゃんはリビングに行ってさっき言った通りに言って寝室へ。氣持ちは強くなったんだろうけど、やっぱりああ言ったことはきーちゃんにとっては負担なんだろうな。
翌朝になってもきーちゃんの熱は下がっていなかった。せっかくの休みなのに寝込むきーちゃん。マハルは心配そうに寝室の前をウロウロ。いじらしいやつ。「ねーさん、どうやったら強くなるー?すぐ熱出すのもうやだー」「そんなこと言っても体質だもん。仕方ないじゃん」あれから正直に言ったら、思った通り真ちゃんはとても心配したし、やっぱり昨日の件が原因だからと謝ったらしい。謝らないでとは言ったけど、きーちゃん的には昨日ああやって行動に出たら最後までバチっと決めたかったらしい。その氣持ちはわからなくは無いけど、仕方ないと思う。もうそういう体質だと諦めなさい。
松の内が明ける頃、旦那は一旦帰宅。次に来る予定は3週間後。それまでの検診は真ちゃんが送ってくれる。来月からきーちゃんと交代に働く人が早めに入れるようになって、きーちゃんは予定より早く退職出来ることになって一安心。あれから熱が下がりきらないまま仕事に行くから、何日も微熱が続いて心配していたから良かった。けど、きーちゃんは「仕事が続かないダメ人間と呼んで下さい」と落ち込んで自虐モード。適材適所なんでしょ。
3人目ともなれば出産準備も余裕である。「ねーさん、そろそろ赤ちゃんグッズ用意しようよー。落ち着かないーー」ときーちゃんに散々せっつかれてようやく出産準備品を用意する買い物に出る始末。ベッドやベビーカーなんかの大物はこれ以上増えても嵩張るので今回は購入無し。なのでちゃんとベビーカーは持ってきた。ベッドはいいの?ときーちゃんに言われたけど、もう一緒の布団で寝た方が楽なので買わない。節約、節約。ただ、今回は女の子だけどベビー服も私はマハルとタマキのお古で良いじゃないかと言ったけど、旦那・きーちゃん・真ちゃん連合に「女の子やで!パステルカラーなかわいいの揃えよう」と力説され買うことになってしまった。出費が…。笑旦那はまあ分かる。けどなぜそこにきーちゃんと真ちゃんが加わっているのかが謎。きーちゃん・真ちゃんは「出費抑えたいって言うならうちが全部買うから女の子なかわいいの揃えよう!」とまで言う始末。大人げなくホンキで甘えるわよ?
「ウサギさんになる服とクマちゃんになるのとどっちがいいかなー?」「そこはピンク色のウサギやないの?」なんてきーちゃん真ちゃんは私よりも1着1着真剣に悩んでいる。こう見ると普通にベビー用品を見に来た若夫婦な感じだけど、実際に自分達の子供のものは買うことは無いんだよね。こればっかりは仕方のない話だけど、子供を望めないという友達の話を聞くと、とても辛そうだったから2人をこうやって出産準備品の用意を付き合わせていいものかと実はお正月に聞いてから悩んでいた。けど哺乳瓶やガーゼなんかもそこまで可愛くなくても良いんじゃないかというものまでキャラクター物を楽しげに選んでくれたりしたから考えすぎなのか。敢えて聞くのもなんだかなぁ。「ホラ、男の子と女の子で全然違うやんー。女の子って感じでかわいー♡」ときーちゃん。「お爺ってこんな氣持ちなんやろか。浮かれてホイホイ買ってまうなwww」と真ちゃん。なんだそれ。もうこの件に関して私は敢えて考えないようにしよう。そしてお買い上げの半分以上甘えた。笑
さて、きーちゃんの体調も回復してきて安心したけど。「おかしいなー」長男、次男共に予定日よりもフライングで産まれたというのに、今回は予定日を迎えても産まれる氣配なし。「この際パパ居る時においで!」きーちゃんの洗脳開始。笑旦那が来るのは明後日。そんなに上手く行く?
きーちゃんはすぐに仕事探ししなきゃ。と言ってたけど、真ちゃんとおばあちゃまが「産まれて落ち着くまでは無理に探さなくていい」と説得して私や息子たちのフォローをメインにしてくれることになった。真ちゃん達はそのまま済し崩し的にお勤めを阻止したいらしい。
翌日、昼間から地味な陣痛的な違和感。朝から真ちゃんはヘルプの仕事に出ていたけど、昼休みにきーちゃんと電話をした時にこの事を話したら少し早めに帰ってきてくれると言ってくれた。今回こそ陣痛から来い!まだ違和感程度だから陣痛ってカウントしてあげないからねー。なんて話す余裕もある。が、しかしタマキが異変を感じ取ったか付着し始める。えー、マハルは前回オヤツで釣られてあっさりバイバイしたのに。マハルよりもタマキの方がドライな性格をしてるから想定外だった。車が止まる音がした。「真ちゃんかなー、早いなー」ときーちゃんが外に見に行くと外からきーちゃんの笑い声が聞こえた。
ホント仲良いよねー。なんてお茶を飲んでいたら旦那が現れてお茶を噴きそうになった。「明日じゃないの?」何となく今日来ようかなと思ったらしい。よく休めたね。産まれたらそのまま育休とか、大丈夫なの?と若干心配になったり。とーちゃんの出現にタマキも私からようやく離れてたけどマハルは「とーちゃん何で来たん?」とのたまった。
「あ、なんか変。空氣変。」「え?何?怖いんだけど」きーちゃんの言葉にビビる。「違う、赤ちゃんじゃないよー。何だろ、でも何か変ー」少し安心しつつ、何が変なんだろう。詳しく聞くと、きーちゃんのバランスがおかしいと言う。「右側が変。でも貧血とか体調不良な変じゃなくて…なんて言うのかなーやっぱりバランス?空氣?」と説明が難しいようだ。
その後しばらくきーちゃんは何だか変ー。と言い続ける。余りに言うからソファーで横になるように言って休ませたけど、マシにならないと首を傾げている。「あ、真ちゃん帰ってきた」車が止まる音してないけど?またきーちゃんが外に出ると、今度は何か叫び声のような…何事?言った通り真ちゃん帰宅するけど、何で松葉杖ついてんの?
電話の後すぐに階段から落ちて骨折。社長さんが病院に連れて行ってくれて帰宅。何してんの?一緒に居てた子を庇って自分が負傷するとか馬鹿じゃん。うちの妹、半泣きじゃん。泣かさないでよ。真ちゃんらしいけどさ。社長さんが家の前の道まで送ってくれたから車の止まる音しなかったんだ。なのに帰って来たの分かるってきーちゃんすごいな。千里眼ってやつ?「美樹ちゃんが来てくれてて良かったー」真ちゃんの車は明日旦那が取りに行くと言うと大喜びきーちゃん。そういやきーちゃんは免許取りに行かないのかと聞くと、何でも高3の冬にお友達と合宿で取りに行こうと話をしていたけど、真ちゃんの「合宿とか許さん!」の一言で流れて現在に至るらしい。過保護な。真ちゃんは私の留守中の戦力外通告をきーちゃんから受けてショックを受けてるけど、うちの旦那も居るとは言えきーちゃん一人で大丈夫か不安になる。
「あのさ、このタイミングで非常に言いにくいんだけど…」言いづらさマックスなんだけどね、そろそろ陣痛カウントダウン入ったかも。まだ病院に連絡するタイミングでは無さげだとは思うんだけど。今度は、私も落ち着いてる。このバタバタの中ちゃんと時間見てるし。今回は予定通り陣痛から来た。三度目の正直ってやつだな。旦那も今回は落ち着いてるから大丈夫。
病院に連絡して出動。「かーちゃん、きーちゃんはまかせろ!」とマハルは刀を手にポーズ決めてるけど、あなたがきーちゃんに世話になるんだよ。問題はタマキ。また異変を察知して私から離れない。「ねーさん、私もついてくよ。で後で連れて帰るんだったら大丈夫かなと思うんだけど」ときーちゃんが提案してくれたので、急遽一緒に行ってもらうことに。今度はきーちゃんが行くなら自分も行くと言い出す長男。はよ、病院行かせてください。途中で赤子出るよ?
「真ちゃん良い子にしててねー」って、きーちゃん、何かそれ間違ってない?規則的にお腹が張ってはいるんだけど、全然痛くないんですがこんなんだっけ?と私は意外と余裕。マハルとタマキもお出かけ氣分だし、和やかだなぁ。緊張感なさすぎるかも。
余裕だと思っていたらラストスパートでめちゃくちゃ痛くなって、病院着いた頃から記憶ない。けど、トラブルなく予定通り女子誕生。今回もきーちゃんの洗脳が効いたなーとボケっと思ったり。
前回、生まれたての弟にびびっていたマハルは妹にビビることなく逆に抱っこしたがり、それを見てタマキまで抱っこしたがって危険だったり。旦那は「1人はもう嫁に行ってもうたからこの子こそは嫁にやらん」とか言い出してるし。この子も嫁に行かせたって。って何十年後の話よ。きーちゃんも「赤ちゃんでも女の子はもう女の子だねー」とよく分からない発言をしている。
驚いたのが病院まで全然離れなかったタマキがお兄ちゃん心に火がついたのか帰り間際アッサリとバイバイしたこと。ただ甘えたモードできーちゃんに抱っこされているから「仕方ないからきーちゃんタマキに貸したるわ」とマハル。なんだそれ。いつからきーちゃんはあなたの物になったんだ。
みんなが帰ってしまうと、ホームシックがいきなりやってくる。もう帰りたいよー。と看護師さんに初日から弱音を吐いてみたり。5日間の入院乗りきれるか心配。
旦那は前回同様毎日顔を出してくれて家の様子を教えてくれるけど、話を聞くとやっぱりホームシックに。前回はマハルが熱を出して大変だったけど、今回は怪我のせいかまず真ちゃんが熱を出し、それに続いてマハルがお腹を壊し発熱、タマキが咳と熱。やっぱりきーちゃんは看病に追われてるらしいけど、私が寂しいとダメだからと旦那を送り出してくれたらしい。
心配して電話してみたら、声は意外と元氣。「ねーさん、すごいよね」と息子がダブルで体調不良になって世の中のお母さんの大変さがちょっと分かった氣がする。と笑っていた。前は寝られなかったけど、今回は風邪ひきなものの息子たちはちゃんと寝てくれるから大丈夫だと言う。マハルもタマキもきーちゃんと寝ると言って一緒にベッドで寝たら「タマキくんの寝相が自由過ぎて真ちゃんベッドから落ちてんで」と笑う。いや、その日真ちゃん熱出してたんでしょ?しかも怪我人なのに…。「だから私たち3人はリビングの隣で寝てるで♪美樹ちゃんも一緒に寝てくれるって言ってくれたんだけど、男子3人が何故かあかん!寝なくていい!って断って美樹ちゃんがかわいそうやった」と笑うきーちゃん。なんか、ホントごめん。そして何で真ちゃんまでマハルタマキと一緒になってんの。
旦那が息子たちに一緒に寝ようと誘ったけど、「とーちゃんは1人で寝られるでしょ!」とキッパリ断られたらしく、旦那1人で用意してもらった部屋で寝ることになっているし、これまでマハルほどきーちゃんにベッタリじゃなかったタマキまで兄と競うかのようにきーちゃんにベッタリになってしまって、きーちゃんが真ちゃんの世話をしに行くと2人してついて行って真ちゃんに牽制をかけているらしい。旦那曰く「兄弟で結託して真弥にきーちゃんを取られんようにしてるで」真ちゃんがきーちゃんにくっつこうものなら、兄弟揃って真ちゃんを斬りつけたり先にきーちゃんに抱きついてしまうらしい。うちの男子たち、どれだけきーちゃんが大好きなんだ。真ちゃん怪我人な上、奥さんブン盗ってホントごめん。
今回も私のホームシックによるテンション急降下以外問題なく5日目に退院。旦那が迎えに来てくれた。家に着くと、窓からタマキを抱っこしてマハルをおんぶしているきーちゃんが見えた。眠くなったりして、どっちかが甘えだすともう一人も甘えてしまってその結果前後に息子たちを装備することになってしまったらしい。
家に入るとハナタレブラザーズは大はしゃぎしてくれて、ホームシック中に前みたいに私のこといらなくなったらどうしようと心配してしまったけど杞憂だったし、前回のこともあったから、今回は入院中から基本娘は旦那がみてくれて私は息子たち優先にすると2人で決めていたので不安は少なかった。
驚いたのがマハル。とにかくお侍さんに憧れていて四六時中刀を持って何かあれば決めポーズと共に刀を振り回していたのが、刀はずっと腰に差してあって抜く氣配がない。腰に差してるからお侍さんブームが去った訳では無さそうなんだけど。
「それはねー」きーちゃんに聞いてみた。今朝、私たちが帰ってくるにあたり旦那がマハルに刀を振り回さないよう話をしたらしい。その時に真ちゃんが「もう一段上のサムライはここぞの時しか刀を抜かないもんやねんで」と教えてくれたらしい。真ちゃん曰く「刀を抜かなくても氣配で危険を察知して、その場から離れて戦うねん。そうしたら大事な人が怖い思いをせんやろ。お姫さまは刀を抜いただけで怖いと思うねんで」それを聞いてマハルはどうやらもうワンランク上のお侍さんになることを決意したらしく、「やたらと刀を抜くのは素人やねんで!弱いからやねんで!」とドヤ顔で教えてくれた。刀も達人向け(?)な、他人に腰に差した刀がぶつからない体に沿わせた差し方をしているとマハルが教えてくれたけど、正直かーちゃんにはわからない。
「マハルくんもタマキくんもね、いっぱいお手伝いしてくれた♪だから今回は超楽だったー」ときーちゃん。マハルもタマキも入院2日目3日目は風邪っぴきで寝てたものの昨日から復活。掃除や料理をしていると手伝うと張り切っていたらしい。
マハルは包丁デビューまでしたらしい。きーちゃんのすごいなと思ったのは、マハルがお豆腐や野菜を切りたいと言い出した時旦那に確認してくれたこと。「とーちゃんが良いよって言ってくれたから晩御飯で一緒に作ってね」と言い聞かせて、昼間一緒に子供用包丁も買いに行ってくれた。勝手にやってみる?じゃなくて、うちの方針はどうしてるかと考えてくれてるのが嬉しかった。まあ、我が家の方針は出来るに越したことないので全然大歓迎ですが。しかも、前々からデビューしたがってたけど最初は特に目が離せないから面倒だなーと思ってのらりくらりかわしていたから逆に助かった。笑「でも、包丁買ってくれたのはおばーちゃんやで」と笑うきーちゃん。
タマキもやりたいと言い出したけど旦那がさすがにタマキには包丁は早いと、タマキはゆでたまごの殻剥きと野菜を洗う係とミニトマトのヘタ取りで料理デビューしたらしい。
絶対1人でやった方が早いのに。今夜のご飯もマハルはお味噌汁を、タマキはサラダを作ってくれると言う。
「これ、きーちゃん作ってくれてんで!」とマハルとタマキがエプロンを見せてくれた。昨夜、2人が寝た後にエプロンを作ってくれたらしく、ポケットにちゃんと2人の名前が入っていた。
晩御飯は約束通り、エプロンをつけて息子たちも作ってくれた。何だか一氣に成長したみたいでかーちゃんは嬉しいよ。そして、ちょっと前まで真ちゃんにお料理を教えてもらってたきーちゃんが息子たちに教えてくれるようになったんだなーと思うと感慨深いものが。産後のホルモンバランスの影響だろうか、楽しそうに3人が並んで晩御飯を作っている様子を見てそれぞれの成長を感じて泣けてくる。
夜、お茶を飲みに下へ降りるとリビングにきーちゃん達が居た。さすがにきーちゃんは子守で果てたみたいで、久しぶりにダラけてる姿を見た氣がする。ギプスのない方で膝枕してもらって、寝転びながら楽しそうに話していた。普段の2人の様子を見る事が出来たようで少し嬉しい。
「本当かーちゃんってすごいやんな。毎日やで」と私に氣付いて尊敬の眼差しを向けてくれるけど、かーちゃんはきーちゃん程きめ細やかに対応しないから毎日やっていけてるのよ。
に、してもだ。「ホントごめんね。ありがとう」オシャレなリビングはしっかり息子たちのグッズが生活感を醸し出している。何だか申し訳なくなってきた。「何か家族がたくさんなお家みたいだよねー」と顔を見合わせて笑う2人がかわいい。雰囲氣がとても似てる氣がする。やっぱり一緒に居ると、と言うより夫婦になると似てくるものなのかしら。と思いつつ素朴な疑問が浮かぶ。「入籍はしないの?」式は挙げたけど、入籍したって聞いてない。卒業したらとか言ってた氣がするけど。「あー、ホンマやな」「忘れてたねー」忘れてたんかい。てか、そこ忘れる?「別に焦らんでもいいかなと思ったり」「特に不便なことないもんね」きーちゃん達にとって、その辺りは重要では無いらしい。よく分からない感覚だわ。特にきーちゃんは、もうちゃんとこの家の人としておばあちゃまもおじいちゃまもお仕事で関わる人たちもみんな思ってくれてるからそれで良いんだよねー。と言う。そんなものなのかなー。どっちがいいか本人らしか分からないもんね。